Life Report<お店始めました>


今考えるとお店作りは怖いくらいに順調に進んだと思う。小さなトラブルや面倒くさそうに立ちはだかる障害もいくつかはあった。だけどたくさんの人たちに助けられてなんとか乗り越えてこられた。そのことをいつか忘れてしまわないうちにお礼を言っておかなくてはならない。勝手に走り出した僕を支えてくれた皆さん、本当にありがとう。心から、感謝しています。

2004年11月

ようやくハコとなる物件が決まる。物件を決め工事を始めてからはほとんど何も考える余裕がなかった。とにかく早く形にしなくては、と焦っていた。

壁を塗って床を張って、カメラの整備とコーヒーメニューの練習、電気ガス水道、営業許可の申請。やることがありすぎて次の日のことを考えることすら怖かった。その日一日一日のためにひたすら体を動かしていた。この時期の僕を思い出して妻は言う「危ない顔してたよ」と。

だけど工事がだいたい終わり、完成寸前のお店に立ったとき、限りなく僕は怖くなった。逃げてしまいたくなった。出来上がりつつあるお店は何もかもが中途半端に見えたのだ。1月6日に予定していた開店に営業許可の交付が間に合わず、商品であるカメラの仕入れも滞っていた。提供するコーヒーの味はこれでいいのか、紅茶はどうだ、スコーンとパンの焼き具合は。お客さんに堂々と自信をもって薦められるものなんて一つもなかった。

それでも工事は終了し、前の職場の仲間や沖縄の友達から花が届き、お店はひとりでに始まっていった。

2005年2月

営業許可が下り、正式にmonkey on the moonが始まる。店にはお客が溢れ、道には駐車待ちの車が列をなし店内では人手が足らずに大あらわ、なわけがない。最初の一ヶ月くらいは珍しさで入ってくれるお客さんや、おいおい本当にはじめたのかよ、と不安げに様子を伺いにくる友達でお店は順調に回っているように見えた。だけど台風が通り過ぎれば次には凪がやってくる。そんな感じで3月に入るとぱったりと人が来なくなった。

おいおい、大丈夫かよ。






 



夕日 北谷町














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