Life Report<問題山積>


あまり考え過ぎないようにはしているのですが

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 僕達が沖縄に引っ越すことを決めるにあたり、やはり問題はいくつもあった。そんな問題を順番に乗り越えていくうちに、僕達は自分のしていることの重大性を再確認することになる。と同時に、自分の力で人生を切り開いているという実感を得ることにもなった。今回は、その中でも僕にとって大きかったものをいくつかあげてみたい。

会社辞めさせて下さい

 ダメ社会人の僕であっても、4年も働けばそれなりに責任や役割も生じる。徐々に重要な仕事を任せられるようになり、僕にしかわからないような仕事もいくつか抱えるようになっていた。そんな中、会社辞めさせて下さい、なんて言うのは、これまで目をかけてくれた上司や同僚にすごく申し訳なく思った。

 10月のある日の午後、僕は意を決して上司のところへ話をしに向かった。自分の席から上司の席まで、歩いて10秒の道のりは果てしなく長かった。わきの下にはへんな汗をかいて、頭がふらふらした。
「**さん(上司)、少し話しがあるんですが」
たぶん僕は緊張やら罪悪感やらで、今にも死にそうな顔をしていたに違い無い。前の日まで海外出張をしていた上司は時差ぼけで眠そうだったが、今にもぶったおれそうな僕の顔を見て「こりゃただ事ではない」と思ったのだろう、快く時間を割いてくれた。そして約1時間におよぶ話し合いの中で、僕はわきをへんな汗でべたべたにしながら、何度も何度も上司に謝り、上司は腕を組みながら何度も何度もうなずいていた。

お父さんお母さんごめんなさい

 僕達はすでに大人なので、自分達の人生くらい自分達で決めることができる。だけど、逆に僕達の両親くらいの年になってくると、これからの人生に対して、自分達の子供になんらかの期待を寄せるようになってくる。それを裏切るのはやはり気持ちの良いものではない。これまで散々親孝行してきたのだ、たまには期待を裏切ってみてもいいんじゃないか。と言えるほどできのいい息子だったらよかったのだが、あいにく僕には、両親に対してなんとなく後ろめたいような思いしか持ち合わせていない。

みんなのことが大好きです

 僕は日々の生活の中で、いくつかのことに対しては特別に執着を持って生活していた。中でも特に大切にしているもの、それは友達だ。僕はここで出会った友達とどうしても離れたくなかった。
 僕が仕事を辞めるという話を聞いて、中には好き勝手なことを言ってくるやつもいた。
「あ、そうなんだ。そしたら退職金でとうぶん飲めるね」
うむ、死ねい。
 本気で心配して、やめとけよ、と言ってくれるやつ、ふざけながらも応援してくれるやつもいた。そんな友達の一人一人の顔を思い出してしまう。

 どうしたらいいのだろう。
 
 僕は自分の人生を立て直すために、大好きな友達と離れる選択をしてしまったのだ。だからといって僕は、自分の人生と友達とを天秤にかけて、その結果自分の勝手を選んだというわけではない。言い訳がましくなってしまうが、僕は自分の大切な人に、いつまでも僕のことを好きでいてもらいたいのだ。そのためにも僕は、自分の人生を立て直す必要があった。そうしなければ、いつか僕は近くにいる友達すら失ってしまうのではないかと思ったのだ。

 問題はいくらでもある。それらはこの先、一つ消えては、また一つ生まれるだろう。その中を歩いていくのだ。多少曲がりくねっても仕方がない。ただ前に進むことを忘れてはいけない。それを忘れたら、すべてが言い訳になってしまう。




 




空 宜野湾市














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